精神病を原因として離婚請求した事例1

判決

最判昭和33年7月25日
離婚は認められないとした。

事案

X(夫)とY(妻)は婚姻後、長男、二男、長女が生まれた。
Xは、歯科医を開業し、精神分裂症で治療の見込みなし。
Yは、生母が死亡したことにより精神異常の徴候を示し入院。
XがYに対し、離婚および子供たちの親権をXと指定することを求め訴訟提起した。

判旨

民法は、単に夫婦の一方が不治の精神病にかかった一事をもって直ちに離婚の訴訟を
理由ありとするものと解すべきではなく、諸般の事情を考慮し、病者の今後の療養、
生活等について出来る限りの具体的方途を講じ、ある程度において、前途に、
その方途の見込みのついた上でなければ、直ちに婚姻関係を廃絶することは不相当とした。

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